絵画
良質な絵画に出会った瞬間、脳内に音楽が溢れてくる。
現世を離れ、作り手の世界に引き込まれる。
……そんな経験をしたことはありませんか?
あの魅惑の時を求め、私達は芸術に触れようとするのでしょうか。
絵画記事一覧
青と黒 vs 白と金
「このドレスの色は『青&黒』?『白&金』?」「見る方によって、構成している色の解釈が真っ二つになる」ということで世界中を席巻した、話題の一着のドレス。色の世界に興味あるネコノヒゲも、早速拝見。ネコノヒゲの初見はPC環境からの「青&黒」派。「白&金」に見える要素はゼロ。「なんでこの画像が『白&金』に見...
だまし絵/トリックアート
目の錯覚を利用する絵……と聞くと、代表的なものではエッシャーの「だまし絵」を思い出す方も多いのでは。以前国内で、日本を含め、世界の有名な「だまし絵」を一堂に集めた豪華な美術展が開催されました。(2009年「奇想の王国 だまし絵展」)エッシャー以外にも、ダリ作品他様々なだまし絵が目白押し!人酔いでクラ...
白黒なのにカラーに見える!錯覚画像
《錯覚 / 補色残像効果》眩しい光が目に入った後に白い壁などを見ると、光の形がしばらく黒く残って見える……。皆様も日常よく経験しますね。この現象が「残像効果」と呼ばれるもの。人の目や感覚は、急に遮断されても少しの間継続する構造なのです。これは色に関しても同じで、ある色を一定秒数以上見つめた後、その色...
動いて見える錯覚画像 / エニグマ錯視
静止しているはずなのに、何故か動いて見える。じっと見つめると、消えてしまう。そんな錯覚画像(トリックアート)をご紹介しています。……あまり見つめ過ぎると、悪酔いするかもしれませんので、十分ご注意くださいね。◆螺旋に見える? (フレーザー錯視)Credit: Pinna & Gregory, 2002...
石川滋彦
《石川滋彦》「清涼」「静けさ」といった形容が、かちっとはまる画家。「水」と「緑」が好きなものですから、ここまで好みに嵌る作品は嬉しいです。水や空、空気を描くのは難しい。風景画を嗜む方であれば常々実感していらっしゃるかと思います。(……絵画でなく、言葉で表現した方といえば、個人的に宮沢賢治を挙げますが...
小阪淳
《疎通》 2013年こちらは、朝日新聞10月28日朝刊に掲載され、「新聞で誤植?」と一部で話題になっていた「作品」。読めそうで読めないもどかしい「文面」と、何故か不気味さを掻き立てられるフォト。ネコノヒゲは……ムンクの「叫び」の前に立った時に近い、ひやりとした戦慄が走りました。封印したはずの感情が、...
児玉希望
《枯野》 1936年 (六曲一双 屏風)最初に連想したのは、この短歌でした。 「曼珠沙華咲く野の日暮れは何かなしに 狐が出るとおもふ大人の今も」/木下利玄ネコノヒゲは、野生の狐に出会ったことはありません。ですから「狐」に対するイメージは、寓話や昔話等から構築されたものです。主役級で、すぐ思い出せる物...
徳岡神泉
《椿》 1922年 100.0×84.5この作品の中の時刻は、いつなのでしょう。……夕刻かな、と思いました。少し暮れ始め、金色がかった柔らかい光の中に佇む、1本の椿。作品に背景は描かれていません。ですが、日常の夕刻、ふと似たような光を浴びた時。この穏やかな佇まいが心に呼び起こされることがあります。街...
コーネリアスくん / アメリカのゆるキャラ
2015年5月10日に、アメリカのケーブルTVで放送された“Last Week Tonight with John Oliver”。ウィットに富んだ番組の中で、日本のゆるキャラ達が紹介されたのですが、その後、アメリカ生まれのゆるキャラが続々スタジオに登場。マスコットや子供向けの玩具・お菓子等、国内と...
速水御舟
《炎舞》 制作年 1925(大正14) 材質等 絹本・彩色・額(1面) 寸法(タテ×ヨコ) 120.3x53.8この作品の前に立った瞬間。蛾の羽が焼け落ちる「ジュッ……」という音が聞こえた気がしました。そして次にイメージしたのは、井原西鶴の「八百屋お七」。我が身を滅ぼすと分かっていながら、魅せられ...
ヘンリー・ダーガー / Henry Darger
「面倒な社会から遮断されて、思い切り自分の好きな世界に浸りたい」。=パラダイスの住人?または「自分が創世した世界を、意のまま存分に操りたい」。=言わば「創造主」のポジション?人として社会に揉まれる中で、誰しも一度は夢見る生き様ではないでしょうか。でも、もしもこの願望を本当に実現していた人物がいたとし...