青と黒 vs 白と金
「このドレスの色は『青&黒』?『白&金』?」
「見る方によって、構成している色の解釈が真っ二つになる」ということで世界中を席巻した、話題の一着のドレス。
色の世界に興味あるネコノヒゲも、早速拝見。
ネコノヒゲの初見はPC環境からの「青&黒」派。
「白&金」に見える要素はゼロ。
「なんでこの画像が『白&金』に見えるのか、さっぱり理解不能のまま、最寄の方にPC画面を見て頂いたところ、早速「白……と茶色?金?」の反対ご意見が飛び出し、びっくり!!
PCとモバイルの環境の違いかとも思ったのですが、光や周囲の環境を揃えても意見に差はなく、謎現象。
周囲の照明を落としたり、何度も見直したのですが、特に変化はなし。
大変気にはなっていたのですが、所用があり、やむなくPC画面を放置したまま離席。
で、小一時間後、この画像を再び目にしたところ、
「白&金」に見えるではありませんか!!!!
ただし、白といっても、少々青みがかった白に見えますし、金というより黄土色??
ヒゲアンテナが反応した以上、解析するのがネコノヒゲの性分。
画像解析に入りました。
……。
……。
で、解析中、ふと思い当ることがあり → 白黒なのにカラーに見える!錯覚画像
画像をいじって並べてみたのが、こちら。
いじったと申しましても、ご覧の通り単純なネガポジのみですが、ポジ画像を、元のドレスと同じ「青&黒」として表現すると、
青=白 と呼ばれている部分に、ネガでは金が現れていて。
黒=金 と呼ばれている部分に、ネガでは白が現れている。
という、物凄く面白い事に。
しかも、「白&金」派が見ている色は、部位としては反対の場所で感知しています。
幸い「青&黒」「白&金」2パターンとも感知することができたネコノヒゲ、部位は逆転していますが、色目としては、恐らくこれが最も両者のご意見に近い配色かと思いますが、いかがでしょうか。
比較しやすいよう、ネガポジ画像をぶった切ってくっつけたのが、こちら。
そして、「白&金」に見えた時、画面がスクロールしていたことを思い出しました。(離席の際マウスに手が触れたらしく、ドレスの下半分が隠れた状態)
画像を上下に分割し、その状況を再現した画像 ↓
さらに、専門家によりますと「背景の色調で、脳が対象物の本来の色に近づけるように補正してくれている」とのことでしたので、正反対の二色(黒=夜 白=白昼)に背景を塗り分けてみました。
並べると、ネコノヒゲ、背景が黒のドレスの方が若干「白&金」に近く見える気がします……皆様はいかがでしょうか?
《おまけ》
色の抽出をすると、元画像のドレスは、厳密には「紫がかった青&濃いめの黄土色(=今回金色と表現)」です。
ですから、本当は「青&黒」「白&金」どちらの組み合わせでもないという不思議。
各部のどこかを抜き出して縁取りにすると、分かりやすいかもしれません。