生まれつきのアザ/バースマーク

唐突ですが……あなたは「生まれ変わり」を信じる派ですか?

 

本音を申し上げますと、この話題はあまり気が進みません(ちょっぴり個人情報を含むため)。

 

……でも、世の中は広い。 いずれ、どなたかの何かのご参考になれば幸いです。

 

ネコノヒゲの七不思議のひとつ。……いや二つ?

 



 

 関連記事1 → 生まれ変わりの謎と バースマーク

 

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生まれつきのアザ/傷跡

世の中には時折、誕生した時から「アザ」又は一見「傷跡?」と見紛うものを携えている方々がいます。

 

これらは俗に「バースマーク」と呼ばれています。

 

しかし「バースマーク」と呼ばれるものには、ひとつ重要な定義が存在します。

 



 

★ 両親や近親者が近い部位に類似のものを持っている場合は バースマークに含まない ★

 

 

遺伝子地図の関係上、血縁者間には高確率で似た場所にアザやほくろが現れる傾向があります。

 

身近な例であれば、あなたの容姿に関して、親類縁者が涙ぐみながら「○○に生き写しだね」(=○○は血縁関係の誰か)などと言われた経験のある方も多いことと思います。

 

まして同じような部位に似たアザを持つ場合など、「△△の生まれ変わりに違いない!」(=△△は故人の血縁関係の誰か)と歓喜されることさえあります。

 

しかし、それらとは一線を画し「受け継がれたもの」ではなく「完全オリジナル」であること

 

「『あなた』が、遺伝子マップだけでは説明しきれないものを持つ証」が真の「バースマーク」と称されます。

 

(補足: 身体的特長の類似は特に三親等内に現れやすい傾向が見られ、精度を重視したバースマークの研究者イアン・スティーブンソン(Ian Stevenson)博士は「血縁者の域を対象外」と定めています)

 

 

    ☆     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆

 

 

《注》 子どもが生まれつき携えてきたものに関して「母体との因果関係が云々」のみで単純に結論付けられる事象はありません。

 

ヒトの体を造る絶対的条件のひとつとして

 

・父親と母親の両方から平等に半分ずつ遺伝子地図(ゲノムマップ)をもらい、それを一組にして初めてこの世に存在する

 

・ヒトの性別(XX・XY)は、父親側から貰った染色体の型が(X or Y)どちらだったかでしか決まらない(母親側からの提供はXのみの一択)

 

です。

 

 

それでも妄言を吐く相手には、生物の教科書を叩きつけて「これ熟読してから出直してこい」で十分。(……叩きつけた相手が内容を理解できるかどうかは保証できかねますが)

 

両親から派生した約37兆個もの細胞で構成されている人体の複雑さを、あまり舐めないで欲しいものです。

生まれつきのアザ/傷跡とコンプレックス

「『生まれつきのアザ/傷』を持って生まれし者」

 

 

どことなくファンタスティックな響き。さらに、アザや傷跡の形が「翼竜」だの「紋章」だのに似ていたらファンタジー系ネタにしたいところ。

 

……しかし、現実ではそうそう格好いい形のアザや傷など都合よく現れないどころか、むしろ持つ者にとってはコンプレックスだったりします。

 

いや持ち主がコンプレックスを抱く年齢に達する以前に、全く根拠を示せない持論を吐く口さがない周囲も存在したりします。

 

 

衣類等で隠れる位置ならまだ共存範囲かもしれませんが、ネコノヒゲのように、日常露出している部位に誤解されやすい形状を持つ場合、割合気軽に指摘されます。

 

※例えば「(首元チョイチョイ)ここ、ついてるで〜。お盛んやな(ニヤニヤ)」のような感じだと思って頂ければ。

 

こういう言い回しをするのは大抵さして親しくない相手ですし、24時間365日同じ位置にあるため、複数回会ってその事に気が付いた先方は以降全く触れなくなりますので、基本放置。

 

 

それよりアザ以外に、ネコノヒゲは顔にもっと目立つ傷跡を持っています。

 

額のど真ん中に大きな星形の傷跡(前髪を下していれば多少隠せますが)。

 

歩き始めてすぐ、顔から転んで額をかち割り流血&縫合したもので、細胞が以降正常に再生し切れないダメージだったらしく今も星形に陥没しています。

 

地球に頭突き喰らわせて自爆する向こう見ずな幼児……これが稲妻形だったら、超有名な魔法使いになれた可能性も捨てがたい。

 

(よろしければ事務机の鍵をご参照ください…そしてネコノヒゲを特定できた方、どうぞ個人情報は秘密裡に)

 

 

しかし面妖なことに、こちらの傷跡の方に対しては、話題を振る方皆無。アザに比べ勝率0%。

 

……物心つく前から共存しているので、本人は全く意に介していないのに。

 

……アザとは違って後天的な上、超目立つのに。

 

気を遣ってくださるのです皆様。(その優しさが好き)

 

 

でも、こういった目立つ部位に特徴のある人間は、人生経験を積むにつれ、対峙した時の目線から瞬時に多くを読み取る術に長けていくようで、驚き、同情、侮蔑、口にするべきか否かの戸惑い……等々、手に取るように感知できます。

 

 

ですからネコノヒゲ、仲良くなれそうかな?変に気を遣わせているかな?と思った方には、なるべく自分から「子どもの時転んで」と正面切って説明することにしています。

 

そうすると相手も「ああ、そうなんだ」と相手によっては目に見えて安堵しますし、これを皮切りに「何歳くらいの時?」「痛くなかったの?」と逆に質問されたりと会話がつながるので、コンプレックスになりがちなものも、こちらの意識と使いようによってはコミュニケーションツールにも転用できるのかな、と共存部分を日々模索しています。(※無論皆が皆オープンリーにできる事情とは限りませんので、さじ加減はご自身の心の具合に合わせて十人十色で良い類だと思います)

 

 

ところで、この額の星形。

 

次に生まれ変わった時まで引き継げるかどうか微妙なのです。

 

バースマークの事例では、亡くなった時遺族がつけた『印』を持って生まれてくる方もいらっしゃるし、可能性は決してゼロではないようですが、定義のひとつ「前世で死因となった致命傷」には該当しないのでちょっと弱いかなと……。

 

でも……もし今から何年か何十年か後、あなたの周囲に額に星形のアザか傷跡のある子どもが現れ、その人物が過去世に悩んでいる事があったとしたら。

 

「顔から転びはしたけれど、犯罪歴もないクリーンで充実した前世だった。生まれ変わるほど未練を残したのは、前世の性格が好奇心の塊で、やりたいことが多すぎて果たしきれなかったから」と伝えて頂ければ幸いです。(あと、どうかいじめないでやってください……)

 

 

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