IQテスト / IQ test DK
世の中、様々なIQテストが出回っております。
それだけIQに興味を抱く方々が多いからでしょう。
……ネコノヒゲも、この類は好きな質です。
なので、広く知られているかとは思いますが、改めてIQ test DKをご紹介します。
スタート画面は、こんなイメージ。
下の4つの言語のうち、お好きな言語(英語・スペイン語・デンマーク語・ドイツ語)をクリック
↓
次画面 右端の“開始”をクリック
↓
次画面 下にある“開始”をもう一度クリックしたら、スタート
制限時間40分内で、39問の図形問題に答えます。
解き終わったら、画面右下にある「メニュー」にカーソルを合わせ、開いた左上にある“送信”をクリック。
※カーソルを合わせると→こう変形します
結果判定の画面が出て、測定したIQが表示されます。
……こんな感じの、帽子みたいなグラフ付き。
測定結果はいかがでしたでしょうか?
ちなみに、IQテストは「最初に測定した数値が全ての結果」。
回数を重ねてチャレンジしても、攻略しても。
表示される測定値だけは確かに上がるかもしれませんが、本来のテストの意味からかけ離れるばかりの「全く無意味」な行為であることは肝にお銘じください。
……と申しましても、一見「無意味」「無駄」と切り捨てられるものに、「実は至宝が含まれている」と確信しているネコノヒゲ。
ヒゲアンテナが向いた時、またサイトのどこかで、IQテストについてご紹介しているかもしれません。
よろしければ覗いてみてくださいね。
↓ どれもクイズ・パズルぎっしりの本です
「しましま」は右に行進?左に行進?
IQにご興味のある方々に、こちらの動画をご紹介します。
再生時間は約1分。(正確には1:11程)
白黒のしましまが、画面中央の丸の中を移動します。(大小あり)
複数回のうち、それぞれが左右どちらに行進しているかを見極める……というもの。
途中に出てくる英文は下記に掲載しますが、文章はあまり気になさらず、しましまの進行方向にだけチャレンジしてみて頂ければと思います。
《Testing Your “Motion Quotient ”》
……判別できましたでしょうか?
《解説》
(動画内に出てきた文章)
・(最初) Here’s a fun test. Watch carefully.
・(0:06) Did you see the lines moving?
・(0:11) How about the direction?
・(0:16) You probably noticed they were moving to the right.
・(0:20) Take a look at this one.
・(0:24) Did you get that one? That time the lines were moving to the left.
・(0:27) Now, we are going to show several examples.
・(0:30) Try to catch the direction of the lines.
・(0:32) They’re going to come quick, so get ready.
・(0:35) Here we go!
・(0:49) Which is easier for seeing motion, the small circle or the larger one?
・(1:06) Did you get them?
“Motion Quotient ”=“運動指数”
「大きい円と小さい円のうち、どちらの円の時、動きをつかみやすいか」が、実は最も重要。
これによって判るのは、「IQが高いかどうか」の予測。
動画によってIQ値の測定をすることは出来ませんが、高IQ値が出やすいかどうかの目安になる実験なのです。
(高低だけなんて、曖昧な表現ですよね)
研究したのは、アメリカ・ニューヨーク州にある、ロチェスター大学(The University of Rochester )のマイケル・D・メルニック(Michael D. Melnick)博士率いる5名のチーム。
(2013年5月23日発表)
チーム主任は、デュジェ・タディン(Duje Tadin)教授。(脳と認知科学専門/Brain&Cognitive Sciences)
ソース→カレントバイオロジー(Current Biology)
実験結果によると、高IQ保持者は、標準的なIQ保持者よりも「小さい円の方が分かりやすく、大きい円が分かりにくい」傾向があるそうです。
視覚からの情報の受け方に違いがあるようで、一般的IQ保持者が「広くゆったり」認識するのに対し、高IQ保持者は「狭い範囲で高速処理」の方が多い、ということですね。
IQテストのよもやま話 1
「IQテスト」と聞くと、皆様まず図形問題を連想するかと思います。
実際、学校でIQテストを受けた記憶がある方もいらっしゃるでしょう。
……けれど、何故いつも図形問題?
文章問題があってもいいじゃないか?
図形問題の苦手な傾向のネコノヒゲ、実はIQテストが嫌で仕方がありませんでした。
ですが、“IQ test DK”のテストも図形問題。
(※MENSAデンマークの方々が作成)
図形問題だと、世界基準で測定でき、測定値の信憑性が高いのです。
それには、2つの大きな理由があります。
理由@
「世界がもし100人の村だったら」という本をご存知でしょうか。
(地球の全人口の割合を「100人」に簡略することで、世界の様々な事をざっくり説いた書籍)
この中に出てきた一節。
「村の100人のうち、70人は、文字が読めません」。
つまり「文章問題そのものが判読できない」地球人口の割合は、約70%。
少し前の時代と違い、現代の日本は、他国と比べ遥かに高い教育水準が標準の仕様。
ことばに限定するなら、ひらがなと小学校で習う位の漢字がわかれば、日本の中でなら多少何とかなります。
でも、世界で「文字が読める」30%のポジションにいることは、決して「当たり前」ではなく。
まして自分自身の持って生まれた才能でさえない。
運良く、生まれ育った場所の環境が整っていたから「読めるようにしてもらえた」だけ。
恵まれた環境にありながら、世界規模で些細なことに不満たらたらな己の生き様に恥じ入り。
……同時に、言語の壁のスケールを感じ、切なくもなりました。
※シュリニヴァーサ・ラマヌジャンのことを知ったのは、もう少し後の話になります。
理由A
IQテストの「世界基準」を遮る、もうひとつの壁。
……それは、言語圏。
例えば、こんな問題が出題されたとします。
「 お き き ○ あ
○に入る言葉は何でしょう? 」
……出題と同時に、併せて2つの条件も発生します。
・日本語が読め、問題の内容が理解できること
・解答するのに必要なだけの語彙力があること
これをクリアしていないと、まず「設問の意味が分からない」。
内容が分かったとしても、「何が当てはまるのか答えるだけの語彙力がない」。
つまり、測定以前の問題。
別の問題をご紹介します。
“Which same three-letter word can be placed in front of the following words to make a
new word?”
SIGN, DONE, DUCT, FOUND, FIRM, TRACT, DENSE
Answer → con ”
けれど、例え文字が読めなくても、生まれ持ったIQに変わりはなく。
その知能指数を測定するのがIQテスト。
だから、「世界基準のIQテストに、文章問題はない」のです。
……「言葉の壁がない」って良いな、と思い。
「なんかわからんけど、頑張らないと」とも思い。
この後、苦手だった図形問題に、ちょっとだけ前向きになったのでした。
IQテストのよもやま話 2
世の中の風潮をまとめると。
「IQ測定値が高い」=「頭がいい」
というご意見が多数。
で。
「頭がいい」=「偏差値が高い」
というご意見も、やはり多数。
……では、「IQ測定値が高い」=「偏差値が高い」
が成立するかと申しますと……これが、成立しないという。
感覚的に混同されがちですが、「IQ測定値」と「偏差値」は別物。
「先天的な資質」と「後天的な資質」の違い。
「なんのこっちゃ?」ですが、こう捉えていただけれは。
ある小学校のバスケットボール部に、2人の男子選手が所属していたとします。
2人の外見は、対照的。
1人の身長は220cm。
もう1人は、120cm。
しかし120cmの彼は、他の選手よりも頑張り屋で、朝も夜も部活動に勤しみ、ついに周囲も驚く跳躍力を身につけたのです。
そのジャンプ高、なんと80cm!
凄い身体能力!!
一方、220cmの彼は、ジャンプ高30cm。
……なのに、220cmの選手。
120cmの彼が叩き出したその上の高さに、ジャンプせずして楽々手が伸びる。
「うん……あの、なんか……ごめんな」的な。
身長220cmの彼が、「先天的な資質」の持ち主。
そして、日々努力を重ねる身長120cmの彼が、「後天的な資質」の持ち主。
この2人の能力を、単に「どの高さまで手が届くか」だけでひとまとめにして判断するのって、おかしくないです?
畑違いの例えではありますが、
「あなたの身長、何cm?」と聞かれるのがIQテスト。
「あなたの跳躍力、何cm?」と聞かれるのが学力テスト。
(ここが混同されてしまっているから、ややこしい)
何が対象であろうと、努力して「後天的な資質」に磨きをかけることは、凄いと思います。
対して、IQは元々の資質。
磨く余地は少ないのです。
「IQテストの数値だけ上げるために攻略しても、無意味」と言われる所以ですね……。
IQと生まれ変わり
最近読んだ書籍の中に、ちらりとIQに関する下りを発見。
1ページ内の、さらに半分位の記述でしたが、「過去生記憶(=生まれてくる前の記憶)」が残っている子供は、記憶がない子供よりもIQが高い傾向があるという調査結果があるようです。(池川明/著「前世を記憶する日本の子どもたち」より)
某高知能団体のイギリス人女性会員が、この調査に関わったそうです。
日本の会員の方にも、アンケートを取ったら、生まれ変わりの記憶が残っている方がいるかもしれませんね!