9時の自転車
※こちらも、ネコノヒゲの実体験です。
ネコノヒゲ、学生の頃、通学には自転車と電車を利用していました。
自宅から最寄り駅まで、自転車での所要時間は、ドア to ドアで約15分。
その曜日は講義が2時限目からでしたので、8:55に家を出て9:10に駅に到着 → 9:15の電車に乗る習慣でした。
明るい陽射しの中、朝からまったりしていたところ。
「時間、大丈夫なの!?」
という家族からの声に、TV画面を見れば、8時台のニュース番組が9時からの番組に切り替わっており、画面隅の時刻表示も9:00。
大丈夫じゃない!!
超急ぎモードで家を出、自転車で猛ダッシュ。
電車は1本遅らせないといけないだろうな……と思いつつも、駅の側にある月極駐輪場に着き、息を切らしながら駅構内に駆け込んだところ。
ちらっと見上げた時刻。
「9:05」
もう一回見直しました。
「9:05」
駅員さんのいるブース内の時計も、腕時計も電子機器類の表示も同じ。
電車は時刻表通りの運行で、立て看板なども出ていません(※例え出ていても意味無しかと)。
時間……ちょっとおかしいのですが??
確かに猛ダッシュではありましたが、いくら普段ちんたらしていようと、さすがに5分で移動できる道程に15分かける程ではありません。
どうにも落ち着かない気持ちで、何度も時計を確かめつつ、電車を待っていました。
しかし、定刻通り、予定の行き先の電車が到着。
後はなんの変哲もない日常だったのでした……。
でも、もしかして。
触れてはいけないあの「伝説」と同系列の現象に、ニアミスしそうだったのでしょうか??
又は、……あの時乗った電車は既に異世界のもので、今生活している「こちら=異世界」だったり()
大変地味な体験で、何か申し訳ないです……。
他の体験同様、日常ごく稀に、微妙に納得いかない事がちょびっと紛れているレベルですし、どれも現段階で2度目はありません。
でも、「長距離を瞬間移動」とか「数年間分タイムリープした」とか「UMAに遭遇した」とか、物凄いインパクトのある体験の前には、ともすると見過ごしそうな、こういう小さな前振りがあるのかもしれない、と考えてはいます。
皆様。
電車に乗る際は、時間に余裕を持った方が良いですよ。
何より駆け込み乗車は危険ですし、慌てていたり、モバイル機器の操作に気を取られ、行先をよく確かめずにうっかり「きさらぎ駅」行きの電車に乗り込んでしまうと……。