数学のおもちゃ箱 上下
《数学のおもちゃ箱 上・下》
発行年: 2011年
著者: クリフォード・A・ピックオーバー
(Clifford A.pickover)
訳者: 糸川 洋
発行: 日経BP社
「おもちゃ箱」とは、正に言い得て妙の作品。
ネコノヒゲのサイト自体も「おもちゃ箱」ですが、こちらの書籍は数学に特化したネタ宝庫。
数学パズル満載な上、数学にまつわる雑学もぎっしり。
上下巻とも、数学者のエピソードや言葉・数学にまつわる豆知識などが豊富に盛り込まれているのは共通ですが、どちらも所々プチ問題が挟まれており、
上巻: 主に数学の歴史・数式・数列など
下巻: 主に幾何学・図形・パズル・確率など
のように、各巻の傾向が大まかにジャンル分けされています。
映画に出てくる数式小ネタ他、有名な問題や逸話も多数収録されています(魔法陣やデュードニーの円etc.)。
クイズ・雑学・パズル方面に興味をお持ちなら、ご飯何杯か進みそうです。
学校の授業中、こういう雑学も沢山挟んで頂けたら、「数学アレルギー」が緩和されて、本来の魅力に気がつくきっかけにもなるはず……とも思うのですが。
(せっかくイケメンなのに鏡が大っ嫌いな数学者とか)
限られた時間内にそこまで入れ込むのは、やはり難しい面があるのが惜しい。
学生の方でしたら、夏休みに雑学収集して自由研究で探求するのも楽しそうです。